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地球のどこかに今もこの現実があるだけで


4000mへ

 

4000mの高地へ羊達の群れが、夏の遊牧の旅に出発しました。

一年に一度の大移動の日。羊たちは一度山に上がってしまうと、雪が降るまで村には帰ってこないので、ここの所、羊愛を込めた動画や写真を頻繁に投稿してきました。
今日の投稿で一旦、羊写真投稿はお休みになって、作業の様子の投稿が続きます。

☆羊飼いや、糸紡ぎ、織りは、ずっと同じルーティンではなくて、農業と同じように季節ごとに仕事が変わって、一年のルーティーンを繰り返しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

世界のどこかにこんな現実があるだけで

 

 

朝五時に出発し3400Mくらいの場所まで、羊の誘導のお手伝いに行きました。
山道は傾斜が厳しく、足場も非常に良くない道です。
はっきり言って「山道じゃなくて崖。」を、ずっと登っていく感じで息もしんどく、グラグラな足場で動き続ける群れの写真を撮るのもやっと。
羊たちは道を逸れて森の中に行ってしまうので山の中にはいってルートまで連れ戻し、とてもハードすぎる山登り。
本当は4000Mまで一緒に行きたかったけれど、今の体力では迷惑なので自分が力になれるところまでで帰ってきました。
羊たちもお山に行って寂しい気持ちで家に帰ってくると、パパとママは山どうだった~?と、村にも安定の幸せが。
冬季は羊たちが村にいて、羊飼いの家族と衣服を作る作業を日々行います。
その実は肉体労働で身体はヘトヘトですが、目の前の毎瞬毎瞬は豊かで幸せと深々と感じます。
羊や牛や馬さんは瞳を合わせて、人間の言葉では表現出来ないくらい、優しくて穏やかなおしゃべりが心に直接流れ込む瞬間。
そういう瞬間を重ね目の前の現実がとてつもなく長い手作業を通して、糸になってウール製品として完成します。

日本に帰るとすぐ忘れてしまう自分が残念だけど、この生活の目の前の現実、全てが美しく愛おしく、その暮らしの瞬間が積み重なった洋服を通してヒマラヤの村の暮らしを伝え生きて居られている事に感謝しかありません。
ヒマラヤで一番深く感じる感動を一緒に体験したくて、糸紡ぎのクラスを日本でも心を込めてしています。

昨日は羊のお世話しながら、原毛の掃除していました。
途中、羊達が果物の木を食べてるのを見つけてパパと全速力で走っていって阻止して、また、羊毛の掃除に戻って。
そんな毎日が、どうしようもなくありがたい。事だと感じています。
そんな日常が重なって布ができたりセーターができたり。

手と足を動かすことで、質素だけれど金銭的にもなんとかやっていけています。
こうしてヒマラヤから届けるお話を読んでくれてありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

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インスタライブというのをやってみようと思います。
インスタライブ
5月22日(水) 19時半ころ
Instagram アカウント
@bellaterra_happy_creation

 

 

この記事を書いた人

MutsumiUmi

Bella Terraオーナーデザイナー。旅の途中、ヒマラヤの山岳遊牧民と出会いにより、人の手が介入していない大自然の営みを目の当たりにして彼女は人生の大きな転機を迎える。以来、ヒマラヤ標高2600Mにある人口100人ほどの徒歩のみでたどり着ける村に移住。
人間という生き物が、野生動物のように、美しく輝いて地球の上で命を繋いできた ”人が地球と共に、循環しながら暮らしている姿” を、民族に伝わる教え、羊飼いの生活と文化を主とした日々をお伝えします。

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