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ヒマラヤの日常 -足るを知る暮らし-


 

三か月ぶりの山の家へ

 

日本から3か月ぶりに戻った山の家にはネズミが沢山入り込んでいて、寝具も食器も食料庫も全てを水場に運んで洗って片付けばかりしていました。
ネズミの通り道の穴を塞いだり、布団を手洗いするのはトレーニングで筋肉痛が酷かった日々です。
ネズミに着いていたであろうノミに刺されて、全身ボコボコです。
さらにネズミさんたち、通路を塞がれたことに怒ったのか、毎晩みんなで壁をかじり何とかして帰ってきます。
マフィアもびっくりの報復で仁義なき戦いが、毎夜山のお家で繰り広げられております!

 

この季節は部屋の窓の前に咲いている、梨の花に小さな小鳥たちが遊びに来ます。
小鳥たちは窓に映る自身に反応して、朝と夕に一時間ほど窓をつついています。
目覚まし時計ではなくて、小鳥が窓をつつく音で目が覚めます。

 

それから朝日が昇るまでに水汲みなどに行き、朝日が昇る瞬間は岩の上に座って日光浴をして過ごすのが日課です。
朝日を毎日浴びると心身ともに健康になっていく気がします。

 

太陽の光、澄んだ空気、鳥や動物たち、果物や野菜が育っていく様子に
奇跡の星に生きている事を感じ、毎日惜しみない愛情と恵みを届けてくれる地球に感謝が溢れます。

 

 

私の部屋の窓をつつく小鳥

 

4月の新月の日の朝日

 

村の人たちとの日常

 

パパと呼んでいる師匠は肺炎で最近ゆっくりしています。
でも心はとても穏やかいつも通りです。
毎日少しの時間日向ぼっこを一緒にしながら、私は編み物をします。

 

ここでは、自分の思考が自分を忙しくして、自分自身で結び目を作ってしまったり、

人との関りでも、結び目を解くことがお互いの友情や信頼と認識してしまう関係性もありません。

 

この村の人たちは文字もほとんど用いず

シンプルな言葉と心の伝わるまっすぐな瞳で見てきます。

ヒマラヤの空気のように無駄なものが混じっていないのです。

 

条件づけられていない大きく純粋な愛情を感じる瞬間に溢れています。

人間という生き物は本来シンプルで、他の生き物への愛情にあふれた生き物としてこの星に存在していた。それが人類の本来の姿だとここに来てから思っています。

 

 

 

 

私の師匠。パパと呼び慕っている

 

この場所は午後も日当たりが良く眺望もいいので近所のみんなが自然と集まる

 

MutsumiUmi自身で原毛を洗い、色を配合し、糸を紡ぎ作品を製作している

 

 

 

足るを知る暮らし

 

 

お米も野菜も売っていない、最低限の文明の中に暮らしています。

洋服を作ると言っても、とても原始的な方法をしていて予定の50%くらいの早さでしか進みません。

日々暮らしは何かと時間がかかりあっという間に一日が終わってしまいます。
文明から離れて不便なように思いますが、人の温かさと笑顔の中で過ごし心穏やかな日々に幸せを感じます。

 

 

大自然から大きな愛情を与えてもらって

かされている安らぎを

多くの村の人が享受している

ように思います。

 

 

 

 

一枚一枚思考という鎧を脱いで

最後に残る芯の部分

そこには「純粋な愛」が鎮座していると

私は信じています

私の心に奥にも、貴方の心の奥にもある

誰にも介入できない愛に溢れた楽園

その楽園を Nirvana と、

インドでは言います

そこへ還る術を知ること

私はその勉強中、まだまだ精進の途中

 

その途中の私を受け入れてくれる人がいてくれることをありがたく思います

私も貴女が学びの途中なことを

受け入れたい

 

共に学び成長し合える仲間がいることが

幸せです

 

ヒマラヤより愛と祈りを込めて

 

 

 

MutsumiUmi 着用 セーター 帽子  Papaの着用 ジャケット
⇒パパの一家で遊牧しているの羊より世界最古の方法で手紡ぎ、手織り、手編み。

MustumiUmi 着用の白シャツ、藍染スカート
⇒organic kadhi cotton from Gjarat

全て Bella Terra より販売しています  ※現在完売中

この記事を書いた人

MutsumiUmi

Bella Terraオーナーデザイナー。旅の途中、ヒマラヤの山岳遊牧民と出会いにより、人の手が介入していない大自然の営みを目の当たりにして彼女は人生の大きな転機を迎える。以来、ヒマラヤ標高2600Mにある人口100人ほどの徒歩のみでたどり着ける村に移住。
人間という生き物が、野生動物のように、美しく輝いて地球の上で命を繋いできた ”人が地球と共に、循環しながら暮らしている姿” を、民族に伝わる教え、羊飼いの生活と文化を主とした日々をお伝えします。

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