ヒマラヤのスマッジングミックス
【 秋の薬草仕事 】
ヒマラヤで植物も動物たちも、冬の始まりを告げています。私達人間は、干し草を貯め、来年の為に野菜の種を乾かし、家畜の干餌を作りと、とにかく干して干して蓄えて、冬を乗り越え、来年の春、また新しい命を芽吹かせる準備をしています。
命の枯れる季節は、芽吹きの季節に繋がっている。
そうして世界は大きく息を吸い、吐くように、命の循環を繰り返すその様を見て、その一部としてその恵みをいただいて、大いなる存在を感じるのです。
【 スマッジング Smudge 】
スマッジングとは、神聖なハーブを焚き、その煙をくゆらせる事によって、自分や空間を浄める風習。一般的に知られているのが、アメリカ大陸の、ネイティブ・アメリカンの方のホワイトセージ、南米のパラサント、日本やアジア圏では上香炉等のお香。
私がカナダのイロコイ同盟の方の元でティピ暮らしていた時、日本で見かけたのとは違う種類の、野生のセージ、多種の野草を集め乾かし、火をつけた炭の上にパラパラと落し、その煙を鳥の羽根でたゆたわせていました。こちらヒマラヤでも同じ文化と、ヒマラヤの神聖な薬草があることを知りました。
【私のヒマラヤスマッジングレシピ】
☆標高3700m位、森林限界の最後に生える針葉樹
☆お庭で増やしている、いい匂いの野草達
のブレンドミックス。
日本での展示会や糸紡ぎのクラスで焚いています。
我が家ではお庭に花の種を撒くより、お気に入りの野草が増えるように整えるだけにしています。
1年草なので1度枯れて土に還ってしまいますが、また来年、同じ場所に同じ植物が還ってきて花が咲いてくれます。
このシンプルな営みの中に、大自然との統合、自然な浄化があるのかもしれません。
ホワイトセージなどを購入され使う時にも、その背景にある植物や地球の営みに思いを馳せると、浄化力が割り増しそうですね。
Love and Gratitude
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