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「SBNR」=無宗教でスピリチュアルとは?【地球用語辞典】


Asi.の発起人・エディターズであるゆいさんが記事にしていた、「宗教に属さないけれどスピリチュアルな女性たち」について、果たしてどういう考え方なのかを、詳しく解説していきますね!

 

最近話題の「SBNR」って何?

「SBNR」とは、Spiritual But Not Religiousの略語で、「無宗教でスピリチュアル」という考え方。

この考え方は、米国を中心に急速に拡大していっています。

 

2025年に開催される大阪・関西万博の「ウェルビーイング」におけるテーマのひとつとしても、「SBNR」は取り上げられています。

このワードが話題となっている背景とは、どんなことがあるのでしょうか。

 

1970代に生まれた「SBNR」の思想

「SBNR」とは、もともとは1970年代、アメリカで生まれた考え方です。

ベトナム戦争の混乱があり、ヒッピー文化に花咲いていた時代です。

キリスト教の教えでは、善悪を明確に判断するという特徴がありますが、当時のアメリカはとても善悪など判断ができないくらい荒ぶっていました。

そこで注目されたのが、東洋思想である“善も悪も融合する”という考え方。

アメリカではその後、キリスト教が主ではありますが教会に所属しない国民が増えていったのです。

 

近年、コロナや戦争、環境問題などさまざまな社会的問題が浮上してきました。

 

そんななか、「ウェルビーイング」など心の健康への関心が高まっていきましたが、その流れで「SBNR」という生き方を選ぶ人が再び増えてきたのです。

 

また、SNSの影響により、世界中の情報が簡単に手に入る時代にもなりました。

その情報の真偽はさておき、あらゆる人種、国の人々の思考がシナプスのようにつながるようになったのはたしかです。

テクノロジーの進化も、この流れの後押しをしていったのです。

 

大多数が特定の宗教を持たない日本人

日本人は正月には神社にいき、秋はハロウィンパーティー、12月25日はクリスマスを祝います。宗教的な思想、教義、生活様式に縛りやルールがありません。

明治維新をきっかけに西洋的な思想が入ってきたことにより、神道は廃止され、西洋的な行動規範に基づいた教育や社会の運営をされるようになりましたが、宗教に関しての「自由」は保証されました。

(このとき何か宗教が義務化されてたらと思うとこわい!)

 

 

日本人は神社にいったりするので「神様」という存在は信じられている文化ではありますが、神道においては戒律・教祖・経典がありません。神への畏敬の念は抱きながらも、一神教ではなく「他者を受け入れる」という考え方があります。

その考え方は「古事記」や「日本書紀」でも、さまざまな神々が共存していることからも理解できます。

また、日本では自然信仰がもとよりあり、それは自然災害が多い島国であることからもきています。そういった自然を崇めて共存していく姿勢も、神道に介在する考え方です。

 

まとめて簡単に言うと、

寛容な思想を持ち、自然とともに生きるのが「SBNR」的なライフスタイル。

というところでしょうか。

 

***

今年はじめ、内閣府の事業であり、18〜30歳の青年が世界各地から集まり、世界船に乗って1カ月旅をするプロジェクト「世界青年の船」が淡路島へやってきました。

私は旅のコーディネーターとして、約300人の青年たちと伊弉諾神宮にて正式参拝するという貴重な体験をさせていただきましたが、

最後のディスカッションで多くの青年が発言したのが、「日本はさまざまな宗教を受け入れてくれる素晴らしい国だ」という青年たちの声。

 

日本に住んでいると当たり前のように感じますが、そういった国は珍しい、というのです。

 

一神教であってもいいし、そうでなくてもいい。

「世界平和」とは、互いを受け入れ共存し、「地球人」としてみんなで生きていく。

その心から生まれるのかもしれません。

 

真のウェルビーイングを伝えるべく、Asi.は「SBNR」的な在り方で、今後もさまざまなコンテンツをお届けしていきます。

 

 

おその

 

この記事を書いた人

竹尾園美

Asi.編集長。新卒から大手出版社にて雑誌編集者を経験。
「CLASSY.」や「Ray」などの女性ファッション誌のほか、「ハワイスタイル」「主婦の友」など旅や実用誌などさまざまなジャンルに携わる。12年間の出版社勤務を経て、2016年に独立。動画メディア「MINE」編集長のほかWebメディアの立ち上げ、アパレルECサイトのディレクションなど活動は多岐に渡る。2021年より復刊した雑誌「GLITTER」の副編集長を務める。2023年5月に淡路島へ移住。いつでもどこでも、自由に生きながらやりたいことをやる生き方を発信中。
あだ名はおその。

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